花粉症・アレルギーと腸内環境の関係性~腸内フローラ~
はじめに
薬局に来られる患者様とお話ししていると、今年の花粉はかなり辛いというお話をよく聞きます。
自分自身も長年花粉症に苦しんでいるわけですが、個人的には今年はそんなに症状がひどくないと思っています。
もちろん、内服薬・点鼻薬・点眼薬と薬は使用してますが、それでも眼や口、鼻の中までかゆくなっているのが例年でした。
今年、症状が緩和されているのは何故なのか考えてみたところ一つ思い当たることがありました。
ヨーグルト
毎朝ヨーグルトを食べるようになって半年以上経ってました。
ヨーグルトが直接アレルギーに効果があるとは言えませんが、毎日食べることによって腸内環境は良くなっていることは確かかと思います。
アレルギーと腸内環境については関係性があることは以前から言われていましたので、今回はその関係性について勉強していきたいと思います。
アレルギーとは?
まず、アレルギーについて復習したいと思います。
アレルギーとは
通常は細菌やウイルスなど体にとって有害である異物から体を守るために働く免疫が、本来は反応する必要のない食べ物、花粉やダニなどに対して過剰に反応してしまうことです。
症状としては、じんましん・鼻水・かゆみ・咳など色々なものがあります。
アナフィラキシーと呼ばれる命にかかわる重篤な状態が引き起こされることもあるので注意が必要です。
腸管免疫とは?
人間の腸管には500種以上、100兆個の腸内細菌が存在し、一定のバランスで腸内フローラを形成しています。
腸管には最大規模の免疫器官が配置されていて、体全体の60%ともいわれています。
そのため、この腸管内の腸内フローラが免疫機能にとって非常に重要で、腸内細菌のバランスを一定に保つことがアレルギー反応を抑えるためにも非常に大切であると考えられています。
腸内細菌
腸内細菌は大きく分けて3種類に分けられます。
善玉菌・・・消化吸収を助けたり、免疫機能に重要。健康維持や老化防止などへ影響。
ビフィズス菌、乳酸菌など。
悪玉菌・・・病気の原因になる。
日和見菌・・・健康なときは問題がないが、体力が落ちたりすると腸内で悪い働きをすることがある。
バクテロイデス、連鎖球菌、無毒株の大腸菌など。
若いころは、善玉菌が多く、悪玉菌はほとんど存在しません。しかし高齢になるとビフィズス菌が減少し、悪玉菌の検出率が高くなってきます。
また、年齢以外にも食生活やストレス、体調によってバランスは乱れやすくなるので、アレルギーに限らず健康の維持には善玉菌優位の腸内環境をつくることが重要です。
善玉菌の開発
最近は多くの企業が乳酸菌などの研究を行い、多種多様な商品が開発されています。
自分の目的に合ったものを探してみるのもいいかもしれません。
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まとめ
腸内環境はアレルギー以外にも健康の維持にとって非常に重要であることがわかりました。
ヨーグルトが直接アレルギーや病気に有効であるわけではないですが、腸内環境を整える目的としては食べないより食べたほうが良いと思いますので、これからも毎日ヨーグルト生活は続けていこうと思います。
ちなみに我が家では、「強さ引き出す乳酸菌」としてお馴染みのヨーグルトを食べているのですが、一個150円弱するので家族みんなで毎日食べるにはコスパが悪いです。
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また、ビフィズス菌と相性がいいオリゴ糖を一緒に取ることもおすすめします。
甘くもなるので、ハチミツやジャムなどの代わりにいいですよ。
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このヨーグルトは我が家で食べているというだけなので、アレルギーに特別効果があるというわけではありませんのでご注意ください。